1時間あれば間に合う、100均で行える実験(ペーパークロマトグラフィー)
イントロ
時間をかけて行うクオリティの高い自由研究の実験に比べて
短時間で簡単に行える実験の方が需要が大きいようなので、
1時間あれば十分行うことができる実験を紹介します。
また、実験で必要となるものは家に常備してあったり100円ショップで
入手できるものなので手軽に行うことができます。
(他の実験等優先のため、今すぐ用意できませんが8月中には写真を追加する予定です)
必要な物
必要なものは家にあったり100円ショップで購入できるものです.
(当たり前ですが、水道水だけは100円ショップで売っていません)
・2色以上の水性インクのペン
・コップやジャムの空き瓶など
・白のコーヒーフィルター
・はさみ
・水道水
・小さい洗濯ばさみ(無くても大丈夫です)
実験方法
①、コーヒーフィルターの一部分(図1の縞々部分)を咲いて広げる(図1参照)
②、幅が約1.5cm、高さはガラス用の高さ+3cmの長方形になるように
広げたコーヒーフィルターを切る(図2参照)。
長方形に切ったコーヒーフィルターは用意した水性インクのペンの色の
数と同じだけ用意する。
※用意した水性インクのペンの色が3色以上であれば重ねて切った方が効率が良い
③、短冊状に切ったコーヒーフィルターの端から1~1.5cmの所に用意した
水性インクのペンで点をつける(図3参照)
④、コップやジャムの空き瓶の底から5mm~1cmの高さまで水道水を入れる
⑤、③のペンで点をつけたコーヒーフィルターの点よりも下を
ゆっくりと④の水道水に浸す(図4参照)
⑥、水に浸した状態で揺らしたりせずに静かに待つ(3~5分)。
洗濯ばさみがあれば、コーヒーフィルターと容器を挟んで固定する。
なければ手で持ってしばらく待つ。
⑦、コーヒーフィルターを静かに引き上げる
⑧、コーヒーフィルター上に広がっている色を確認する。
簡単な解説
物質が液体や(ある物体の)表面を移動するスピードは物質ごとに異なります。
今回は、水性インクを水とコーヒーフィルター上を移動させています。
水性インクの点を付けたコーヒーフィルターを水に浸すと幾つかの
色の広がりが確認されます。
これは水性インクが幾つかの色を混ぜ合わせて作られているからです。
水性インクを構成している幾つかの色の成分は互いに水とコーヒーフィルター上の
移動スピードが異なるので今回の実験の結果のように幾つかの色の広がりになります。
今回のように、分離したい物質を付けた紙を液体に浸して分離する操作を
ペーパークロマトグラフィーと呼びます。
おまけ~ワンランク上の実験をしたい人向け~
水をアセトンやベンジンに変更することで油性インクでも行うことが
できると思います。また、点を付けた位置から色までの距離を他の油性インクで
分離した色と比較することで類似した色の成分何かも確認できるかもしれません。