家でできる実験

身近な物を使って家でできる化学実験を紹介したり、化学の話をするブログです。

メーカーに就職する・就職を志望する理系の学生が知っておいて欲しい事

はじめに 

 理系の大学生・大学院生で就職先にメーカーを志望する人は多いと思います。

しかし、いざ希望のメーカーに就職してもイメージとの違い・ギャップに

苦しむ人も中にはいます。この記事では、某メーカーに勤務している私の経験を元に、

メーカー志望の学生と就職後のギャップについて紹介したいと思います。

内容としては就職活動でしっかりと情報収集を行っている人にとっては、

当たり前の事だったりするかもしれませんが、そこはご了承してください。

 

希望する部署(研究開発)に配属されるとは限らない、専門外の部署になることも

 理系の学生、特に大学院生となるとメーカーの研究開発の部署で働きたい

と考えている人は多いと思います。

しかし、就職後の配属先が研究開発ではなく生産技術などの希望とは異なる部署に

配属されるという事は案外多かったりします。

特に大企業だと多くの部署があるので希望してない部署に配属されるかもしれません。

研究室や会社の同期でも研究開発部門を希望していたけど入社後に

生産技術や希望とは関係ない部署に配属されたという人はそれなりにいました。

ちなみに特殊なケースですが、私の一番初めに配属となった部署が生産技術でした。

(後半で書きますが私のように生産技術から研究開発部門に異動するケースもあるので

がっかりせず諦めないでください!)

正確には生産技術が(色々な事情で)人手不足となったので急遽、研究開発部門に

配属予定だった新人の一部を生産技術に廻すことになりました(応援に近いかな?)。

会社にもよりますが就職後に希望の部署に入れる例として下記の2点が挙げられます。

①研究開発職として採用など、配属先が最初から決まっている場合

募集要項で理系の人は研究開発、生産技術、製造などに配属になりますよ、

と書かれている場合は、希望の部署に配属されるとは限らないので注意が必要です。

②研究開発職だと所属研究室が就職先と共同研究を行っている・行っていた場合

大学院で扱っていた分野と企業で扱っている内容がぴったりと一致するケースは

少ないです。けれども就職先の企業と研究室が共同研究を行っていたりすると

その研究室の学生は研究開発部門で扱う専門知識を最初から知っているという事も

あり、研究開発部門に配属される事があります(100%配属とは限らないので注意)。

 生産技術など希望してない部署に配属となってしまっても、ずっとその部署の

ままかというと実際にはそうなるとは限りません。

ちゃんとした会社であればジョブローテーションといって適材適所への人員配置や

様々な知識を持つ人材の育成や適した人材、社員のモチベーションを保つといった

目的での異動システムがあります。

そのため、最初に配属された部署が希望とは異なっていても、異動希望を出していれば

ジョブローテーションで希望の部署やそれに近い部署に異動できる可能性があるので

絶望しないでください。但しジョブローテーションのシステムがあっても

異動するには所属部署の管理職のOKが必要であったり、システム自体は社外の人へ

会社を良く見せるためで、実際にはあまり機能してない場合もあります。

大企業や部署によっては古い考え方が残っており異動しにくい場合があります。

聞いた話でジョブローテーションのシステムはあっても、全然機能してなく、

何年間も異動願いを出しているのに異動できない、専門知識があって会社のために

なるはずなのに専門外の部署に配属などが問題になりジョブローテーションが

動きだした企業がありますそのため、異動したい事をアピールすれば希望部署へ

異動する可能性はあります。

ちなみに私は仕事を覚えてきたという時期に希望とは異なる&専門外の研究開発部門が人手不足になったので、そちらに異動(徴兵されて)となった経験があります。

この項が長文になってしまっているのは私が前の部署にいた時に、

早く異動したかった事という気持ちが原因だと思います。

 

嫌気がさす会社の風習(社風)や部署の謎ルール

 部署配属後に驚かされる事として会社や部署独自の風習やルールがあげられます。

以前、私が配属していた生産技術の部署では、始業時間前に半強制的にラジオ体操を

行わなくてはいけませんでした。

また、基本的に生産現場に行くことが無く、他人から服を汚される事が無い

事務の人でも作業着を着ていなくてはならないというルールもありました。

特に嫌だったのが朝礼or昼礼に時間の最後に、全員で会社の社訓のような物を

唱和するルールでした。私はいつもこの時間が嫌で、内心は宗教みたいで

おかしいと思っていました。(後に知ったのですが、コロナ渦で在宅勤務が

導入された事で朝礼・昼礼での社訓唱和する部署やグループは壊滅状態になりました)

他にも謎ルールがありますが、単純に私の会社に対する愚痴になってしまう事や

所属企業かバレる恐れがあるのでこの辺にしておきます。

後々、同期と話す機会に知ったのですが、このようなルールがあるのは

生産技術だけという事もあって、自分の部署がおかしいという事を改めて

認識することになりました。

 


ホワイト企業の中にあるブラック部署

 世間的にはホワイト企業と言われている企業でも、パワハラまがいの事を

平気で行っていたり、長時間の残業が当たり前になっていたりする部署があります。

そういった部署は入社するまで、知ることができなかったりするので

非常に恐ろしいものです。

実際、就職(希望)先に努めるOBの人に細かく会社の事を聞いても、OBの人は

自身が所属している部署以外の事を詳細に知っているわけではないので、

(入社後の)配属後にヤバいという事を知ることがあります。

自分が以前いた生産技術の部署は管理職の人の努力や所属している人が良かった事も

あってか割と気楽で困ったときは助け合う風通しの良い職場でした。

ただ業務上、癖の強い製造現場の人と一緒に仕事をする機会が多いため、

製造現場の人との関係でメンタルをやられてしまう人がいたりします

(生産技術が製造現場の人のやる作業をするという意味ではないです)。

特に、生産技術側が悪くないトラブルや酷い時は気に入らないという理由で

製造現場の人からボロクソ言われた時は結構しんどいです。

このように書くと、製造現場の人が悪いように思うかもしれませんので、

念のため書いておくと製造現場の人の全員がそういう人ではありません。

中には、ミスの原因が生産技術側にあっても、そのミスを解決するために

一生懸命やってくれる頼りがいのある人達もいます。

 

まとめ

メーカー志望の理系大学生・大学院生に向けて、就職後に感じるであろう

ギャップを私の経験を元に書きました。

正確には私の経験と愚痴をダラダラと書いただけにも感じますが、

メーカーを志望の理系大学生・大学院生の少しでも役に立てれば幸いです。

後々、他に伝えた方が良いかなと思った内容があったら追加・修正したいと思います。